2018-12-23 22:05 |
カテゴリ:スープラ(JZA70)カスタム
前回はラジエーターや油圧ファンリザーブタンクを取り外しました。
いよいよエンジンから「ウォーターポンプASSY」を取り外す作業に入りますが、
手数が多くつい夢中で作業をしていて写真がかなり少なくなります…すみません。
作業に入る前に軽く解説をすると、JZA70やJZX90に搭載される
いわゆる1JZ-GTEの「前期」と呼ばれるエンジンは冷却ファンが油圧です。
ファン油圧を発生させているポンプが1JZ前期の場合
ハイドロリックウォーターポンプと呼ばれるW/Pが付いており、
冷却水を回すポンプと油圧ポンプが一体型になっています。
故に構造が複雑で今どき需要も無いせいか純正部品は8万円くらいだったかな?
電動ファンにする手法の一つとしてはこのポンプの行く先を
バイパスさせてしまうか、オイルポンプ無しのウォーターポンプに交換するか。
簡単にはその2つの選択肢になるかと思われます。
バイパスするのは簡単ですが、結局W/Pが破損した際の
交換費用は変わらず高いというデメリットがあります。
大してW/P交換は部品は安価で済む反面、
DIYの場合作業が大変というデメリットがありますw
しかし、僕はお金が無いので後者で行きます(笑)
それでは作業の続きに入っていきます。
ファンベルトを取り外します、1JZは1本のサーペンタインベルトってやつだね
緑丸がオートテンショナーなので12mmだか14mmだかのメガネ等を掛けて
右回しに力を入れればベルトが緩みますので緩めてる間にベルトを取ります!
これは車両の下にもぐって下から作業した方が楽だと思います。
W/P交換にあたって外す部品としては赤丸のクランクプーリー、
紫丸のウォーターポンププーリー、黄色丸のオルタネーターです。
最後にベルトを組む時に取り回しがわからなくならない様に、
このように全体の写真を撮っておくことをおススメします!
ベルトを外したら各プーリーを外していく前に、
1番シリンダーの圧縮上死点を出します。
理由はクランクプーリーとカムプーリーの位置関係を覚える為で、
別にここじゃなくても覚えられる!って方はどこでもいいと思います。
写真の様にクランクプーリーの切れ込みをカバーの「0」に合わせます
カムプーリーのカバーを取り外して、カムプーリーの位置を見ます。
クランクプーリーを先ほどの位置に合わせると、カムプーリーの
●ポツがエンジン側の凸?に合う位置にくるはずです。
来なかったらもう1回転クランクプーリー回してみて下さい!
肝心なところがピンボケしちゃってますが、プーリーの山とベルトに
マーカーペンなどで位置合わせ用のマークを付けておきます。
要するに、タイミングベルトは1回外すけど再利用するため、
元付いていた位置と全く同じ位置に取り付ける必要があります。
タイミングベルトの山の位置とカム、クランクプーリーの山の位置が
1回ばらした後でもわかる様にそれぞれにマークを付けておくってわけ!
ここまでで、クランクプーリーを取り外す準備完了!
取り外しにはSSTを用意しました。クランクプーリーツール、とか呼ばれているヤツ
この手のSSTって安い物から高い物まで幅広くラインナップがあるけど、
今回は1万円くらいするまぁ無難な価格帯の物を選びました。
この手順まで来て、クランクプーリー外れなかったら嫌だからね!
楽天市場で「クランクプーリーホルダー。プーラーSSTセット」で検索。
クランクプーリーのボルトは1JZの場合かなりのトルクで締まっているので、
過去にこのあたりをメンテナンスしていない又はメンテナンス後に
規定トルクで締められていると恐らく緩めるのに苦労すると思います。
写真はボルトを緩めて外した後に、プーラーをクランクプーリーに付けた図。
中にはこのSSTを自作しちゃう人もいます、たぶんググれば出ますw
当然クランクシャフトは回ってしまう為、回り止めの処置が必要。
購入したSSTは回り止めとしても活用できるものでしたが、
今回はシフトを5速に入れてサイドブレーキを引く、といった
簡易的なロック方法で対応できました。(それでも回る物は回る)
緩めるには長めのブレーカーバーと鉄パイプでw
どうしても緩まない場合は荒業で緩み留めをして、
セルをエンジンが始動しない程度に回すという方法もあります。
外れました。自分の場合はボルトは比較的簡単に緩みましたが、
このプーリー本体がSSTを使っても固くて外れなかったです(;^_^A
SSTの付属ボルトも若干しなりつつ、何とか外れました。
JZ系はクランクプーリーのゴムが劣化して脱落しますが、
点検っつっても目視ではなかなかわかんないよね~(;'∀')
そろそろ交換しておきたいところだけど意外と高いんだよね。
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